2007年11月16日
突然の別れ
IMがきた、、、。
「色々とお世話になったけれど、僕は今日限りですっぱりSLをやめる。アカウントも消す。今まで本当に楽しかった、ありがとう、さようなら」
ちか「ち、ちょっとまってよ、いきなりそれは無いんじゃない?なぜ?どうして・・?」タイピングする手がふるえた。
「SLが..RLを侵食し始めた。けりをつけるためにやめることにした.」
彼独特の、形容詞の少ない端的な言葉がつづく。
SLがRLを侵食、ーーーその言い方も彼らしい。
彼と知り合ったのはちかがSLへはいって5日目。セレブ志向のちかはすでに美女アバターだったけど、
彼はずっと初期アバター、、。私は彼に外見力、つまり見栄えもこの世界では大事と、なんとか変身するようにうながした。
「外見より中身だろ?どうせ、自分からは背中しか見えないんだし、、。」
はあああ?このひと、カメラコントロールを使えば自分の正面を見ることも知らないの、、あああだめだこりゃ。
万事がすべてこんな調子。それからは彼とはよく話した。もちろん変身もさせた。
なんと彼はアメリカの大学を出て,IT関係の仕事をしていて英語もぺらぺら。
物凄く頭がいい.SLには、マーケティングが目的で入ってきたらしい。
後で分ったけれど、彼がRLのことをいろいろとを話してくれたのは、ちかにだけらしい。
信じてくれてうれしかった。でも彼は2週間すると、もSLでの仕事は終わったからやめると消えてしまった。
けれど3日で戻ってきて、SLにはまり、キャンプも覚えて3000リンデンドルも稼ぐようになった。
アバターもハンサムになり服すら垢抜けてきた。
たくさん友達もできて、酒場やクラブのオーープンには、接客係まで勤めるようになっていた。
けれど彼の心に、いつから風が吹き始めたのだろうか、、。
あうたびに楽しんでるといいながら,SLに目的を見出せないともいった。
彼は、仲間と酒を飲んでいても、短い肯定の返事しかしない、怒らないいい人になっていた。
そんな人ではない。彼はRLではものすごいやりてのビジネスマンだと、ちかだけが知っていた。
つい2週間前に、やっと彼女ができたとちかに紹介してくれたのに。
SLがRLを侵食ーーー。
何があったのかは、想像できる。
私はつらい気持ちを抑えて言うしかなかった。
「私のほうこそ楽しい時間をありがとう、あなたのRLでの夢は、先祖の覇権を取り戻すことだったわね。頑張って、あなたの幸せを心より祈ってる」
そう私は、彼のRLの顔が、あるスポーツ選手にそっくりだということも、年齢も,身長もみんな知っていた。
本当にいい友達だったのにーーーーー。
あなたのようにSLをやめていく人もたくさんいると思う。
それぞれに理由あるだろうけれど、、、ただひたすらに悲しい。
語るべき多くの言葉が見つからない。
彼のアカウントが消えてもう1日たつ。
それでもちかは、やっぱりSLを楽しんでいる。
(右から、私、K男、そしてもう二度と会うことはないMくん)
(これがM君と撮った最後の写真だ)
Posted by 魔女チカエ at 21:05│Comments(0)
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