2007年11月26日
もうあなたの女じゃない
Tさんへ。
ごめんなさい、私はもうあなたの女ではありません。
時というものは、恐ろしく人の心を麻痺させ、寂しさにも慣らされてしまう魔法使いだと思います。
あんなにも愛していたのに。
あんなにも楽しく夢心地だったのに。
あんなにも、あなたに会える時間を毎日待ち焦がれていたのに。
あなたと会っている間は,RLなんかどうでもよかった。貴方のことを考えると仕事すら手につかない。
1日でも会えないと、私はベットに横になって、ただじっとしてため息をついていました。
こんな風に、身を焦がす恋に、出会えた喜びと、胸に鉛が詰まったような息苦しさ。
SLなのに、バーチャルな世界の人なのに、生身のあなたにあったこともないのに、声すら聞いたことも無いのに、
このいとおしさ、この苦しさはいったいどういうこと?
彼が、ヨーロッパで活躍する日本人で、マスコミ関係の仕事に忙殺されているらしいことしか、私は彼のRLを知らない。
彼の知性と、ユーモアのセンス、行動力に圧倒された。
この私が、RLの自分より,SLの自分のほうが大切になるなんて。
信じられない恋の魔法、、、。、
夢のような時間が、すぎていきました。
でも今、あなたに会えなくなってはや40日。
あなたが大きなプロジェクトが始まって忙しくなったこと,ヨーロッパと日本では、時差ですれ違いが多すぎたこと、、。
いろいろな理由から、あなたはあまり入れなくなり、私はあなたがオフラインのときに,IMのお手紙を入れるほかなくなりました。
あなたからの返事もたまにありましたが、みじかいもの。
私はあなたに会えない寂しさを紛らわすために、勇気を出してSLの中で一人旅に出るようになりました。
するとどうでしょう、信じられないくらい、いい人との出会いが会ったのです。
もちろん、出会って直ぐ男として好きになるようなことではありません。
ただ、世界にはすばらしい人たちがいっぱいいて、この中で楽しんでいることを知ったのです。
アメリカの建築家の人は、自分のWEBサイトも見せてくれて、感激しました。
オランダ人の医師は、やはりWEBサイトで、自分が内科医であることを教えてくれました。
もちろん私は翻訳機を使いますが、おかしな訳でも、心があればちゃんと通じるのです。
ほかにも、変わった人、楽しい人、イケメンたちもろもろとも御友達になれました。
そして、いつの間にかあなたのイメージが、私の心の中で小さな存在になってしまっていました。
紆余曲折。会えない時間の長さ、優しい周りのお友達、シムの構築、ブログでのドジちか、、。
あなたを、忘れさせてくれるのに、十分でした。
ごめんなさい。
あなたが又入ってきても、私はもう前のように燃えないと思う。
楽しく話せても、普通のお友達でいると思います。
あなたは、私とデートしているとき、他の殿方が私に話しかけると、
「「こらああ、俺の女に手を出すな、死刑だ!!」
と言ってマシンガンを出して相手をびびらせ笑わせていましたね。、
俺の女といわれる事が、本当にうれしかった。
この幸せは、ずっと続くと思っていた。
SLだからこそ、RLのようにわずらわしい法的な根拠は必要ない。
SLだからこそ美しい愛は美しいままに続いて若さすらも滅びることは無いと、、。
でも私は大切なことを忘れていました。
SLにもRLと同じように魂と心があることを,,RLと同じに、人の心も変わっていく事を、、。
ごめんなさい、Tさん。
私はもう、あなたを愛してはいません。
私はもう、あなたの女ではありません。
つらい辛抱の時間の果てに、あなたを忘れて新しい夢に向かって旅立つことにします。
さようなら、、Tさん。
Posted by 魔女チカエ at 23:05│Comments(0)
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